初めて求人を出す前に知っておきたいこと。ハローワーク・Indeed・採用設計の基本を解説【北九州・地方中小企業向け】

「初めて人を採用しようと思っているけど、何から始めればいいかわからない」

「ネットで求人を出したいが、どのサービスを使えばいいのか」

北九州をはじめ地方の中小企業の経営者から、こんな相談をよくいただきます。採用は一度始めると継続的に取り組むことになる、会社の根幹に関わる活動です。最初に正しい手順を知っておくだけで、その後の採用活動の効率は大きく変わります。

本記事では、初めて採用活動を始める経営者の方に向けて、ハローワークへの登録から給与設計・Indeed活用まで、求人の始め方を順を追って解説します。

目次

まずハローワークに求人を出しましょう

ハローワークとは

ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する無料の職業紹介機関です。求人掲載は無料で、掲載期間中は何度でも内容を修正できます。初めて採用活動をする会社にとって、まずここから始めるのが基本です。

ハローワークに求人を出すメリット

ハローワークに求人を出すメリットは以下の4つです。

  • 掲載費用が無料
  • 労働保険・雇用保険の手続きとあわせて窓口で対応してもらえる
  • ハローワーク経由の採用は助成金の対象になることがある
  • 地元密着の求職者にリーチしやすい

ハローワークの注意点

ハローワークは「待ちの採用」になりやすいという特性があります。求職者が窓口やサイトで自ら探しに来る仕組みのため、こちらから積極的にアプローチすることが難しい。また、掲載できる情報量に限りがあり、会社の魅力を十分に伝えにくい面があります。

ハローワークへの登録は採用活動の「最低限の土台」として位置づけ、並行してインターネット媒体での発信を行うことが、現代の採用では不可欠です。

求人を出す前に決めておく「採用設計」の基本

求人票を書く前に、まず「何を提示できる会社なのか」を整理する必要があります。ここを曖昧にしたまま求人を出すと、ミスマッチが起きやすくなります。

雇用形態と勤務条件

  • 正社員・契約社員・パート・アルバイトのどれで募集するか
  • 勤務時間・シフト・休日の設計(週休2日か、シフト制か)
  • 試用期間の有無と期間中の条件
  • 勤務地(転勤の可能性があるかどうか)

給与・時給の決め方

給与設計は採用の根幹です。以下の順で考えると整理しやすくなります。

  • まず地域の最低賃金を確認する(福岡県の最低賃金は必ず確認)
  • 同業・同職種の相場をハローワークの求人票やIndeedで調べる
  • 自社が出せる上限と、求職者を引きつけられる水準のバランスを取る
  • 基本給だけでなく、各種手当(住宅・家族・資格・皆勤など)も含めて設計する
  • 昇給・賞与の有無と、その実績を言語化しておく

給与の見せ方については、別記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。

福利厚生の整理

「うちは福利厚生が薄い」と思っていても、整理してみると意外と充実していることがあります。以下の項目を一度書き出してみてください。

  • 社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)の加入状況
  • 交通費支給の有無と上限
  • 食事補助・制服貸与・駐車場完備などの現物支給
  • 資格取得支援・研修制度
  • 育児・介護休暇の取得実績
  • 誕生日休暇・慶弔休暇などの特別休暇

これらを求人票に明記するだけで、応募者の印象は大きく変わります。

求める人物像の言語化

「明るくて元気な方」「やる気のある方」という曖昧な表現ではなく、実際に活躍している社員の特徴を具体的に書くことで、ミスマッチを減らせます。

  • どんな経験・スキルがあれば即戦力になるか
  • 未経験でも活躍できる条件は何か
  • 長く定着している社員に共通する特徴は何か

なぜ今、Indeedが一強なのか

求職者の約7割がIndeedを使っている

Indeed(インディード)は、現在日本最大の求人検索エンジンです。求職者の約7割が利用しているとされており、もはや採用活動における「インフラ」と言っても過言ではありません。

かつては「若者向けのサービス」というイメージを持たれることもありましたが、今や50代・60代の求職者にも広く使われています。定年延長や再雇用・シニア層の就労継続が当たり前になった今、Indeedは働く年齢層のほぼすべてにリーチできる媒体になっています。パートを探す主婦層から、転職を検討する30代、再就職を探す60代まで、一つの媒体でカバーできるのはIndeedならではの強みです。

北九州・福岡エリアでも同様です。ハローワークの窓口に足を運ぶ前に、まずスマホやパソコンでIndeedを検索するというのが、今の求職者の標準的な行動になっています。

Indeedの基本的な仕組み

Indeedは無料でも掲載が可能な媒体になっており、使わないという選択肢は無いものですので必ず利用しましょう。

項目内容
掲載費用無料掲載あり(有料のスポンサー掲載で上位表示も可能)
掲載方法Indeed管理画面から直接入力、またはATS連携
応募方法Indeed上で直接応募(メール・電話不要)
掲載期間無料は通常30日間。更新で継続掲載が可能。
対応デバイスPC・スマートフォン両対応

ハローワークとIndeedを併用するのがベスト

ハローワークは無料で法的な手続きとも連動しており、出しておくべき場所です。一方でIndeedは求職者への露出量が圧倒的に多い。この2つを併用することで、コストを抑えながら最大限の求職者にリーチできます。

Indeedで成果を出すために押さえておくこと

求人タイトルは「職種名+特徴」で具体的に

Indeedは検索エンジンなので、求人タイトルがそのまま検索結果に表示されます。曖昧なタイトルは検索にも引っかかりにくく、クリックもされにくくなります。

「スタッフ募集」
「営業事務スタッフ(未経験歓迎・週休2日・北九州市)」
「製造オペレーター(経験不問・日勤のみ・小倉北区)」

給与は具体的な数字で書く

「要相談」「応相談」はクリック率が著しく下がります。Indeedの検索機能には給与での絞り込みがあるため、数字を出していない求人はそもそも検索結果に表示されないケースもあります。基本給・各種手当を含めた具体的な金額を明記しましょう。

職場の雰囲気を伝える写真を入れる

テキストだけの求人より、写真がある求人の方が応募率は高くなります。職場の様子・スタッフの笑顔・作業環境など、「ここで働くイメージ」が湧く写真を数枚用意しましょう。スマートフォンで撮影したものでも十分です。

仕事内容は「一日の流れ」で書くと伝わりやすい

「その他業務全般」で締めくくる求人票は、求職者に「結局何をするの?」という不安を与えます。一日の具体的な業務の流れを書くことで、入社後のイメージが伝わりやすくなります。

Indeedの運用は「出して終わり」では結果が出ない

掲載後に必要な3つのサイクル

Indeedは掲載したあとの運用が重要です。求人票を出しっぱなしにしていると、表示回数が下がり、応募が止まっていきます。

定期的な更新

一定期間ごとに求人票を更新することで、検索順位を維持できます

データの確認

表示回数・クリック数・応募数を定期的に確認し、反応が薄い場合は文面を改善します

有料スポンサー掲載の判断

競合が多いエリアや職種では、スポンサー掲載で上位表示させることも有効です

運用にかかる手間と専門知識

Indeedの運用は、掲載内容の改善・入札管理・競合分析など、継続的な知識と時間が必要です。本業が忙しい中小企業の経営者にとって、この運用を自社だけで行うのは負担が大きいのが実情です。

実際に「自分でやってみたが応募が来ない」「何を改善すればいいかわからない」という声を、北九州の経営者の方からよく聞きます。

まとめ「採用の第一歩を正しく踏み出すために」

初めて採用活動を始める経営者の方に向けて、ポイントを整理します。

  • まずハローワークに求人を出す。無料で出せる採用の土台として必ず登録しておく
  • 求人を出す前に採用設計を行う。給与・手当・福利厚生・求める人物像を言語化する
  • Indeedは求職者の約7割が使う一強媒体。ハローワークと並行して活用する
  • 求人タイトル・給与・写真・仕事内容の具体性がIndeedの応募率を左右する
  • 掲載後の更新・改善・データ確認が結果につながる。出しっぱなしでは効果が出にくい
アルバイト採用支援「ジョブスク」

「Indeedを使いたいけど、何から手をつければいいかわからない」「自分で運用してみたが応募が来ない」そんなお悩みをお持ちの経営者の方、ぜひジョブスクにご相談ください。ハローワークへの登録サポートから、Indeed求人票の作成・運用改善まで、北九州を拠点に地方の中小企業の採用を一貫して支援しています。

この記事の執筆者

花田 佳征のアバター 花田 佳征 代表取締役社長

1985年生まれ、北九州市出身。19歳で個人事業主として独立し、清掃業や引越しサービス(ワンコイン引越しセンター)、合馬天然水の代理店、お墓の清掃、バーの営業、24時間配達など、生活に直結する現場の仕事を幅広く経験する。24歳で雑貨店を立ち上げ、その後は電子タバコ事業を約8年間展開。事業運営の現場で培った集客・販売・オペレーション構築の経験を土台に、現在は人材派遣事業と建設会社を経営。コロナ禍を経て、不動産領域への挑戦、求人サイトの運営、Webサイト制作などのマーケティング支援にも取り組み、事業基盤を複線化してきた。「現場で稼ぐ力」と「仕組みで伸ばす力」の両輪で、地域に根ざした雇用と事業成長をつくることを軸に活動している。

目次